Q&A, お客様の声

ステンレスパイプ・鋼管Q&A

Q: ステンレスの正式名称は? 
A: ステンレススティール(stainless steel)です。直訳するとStain(汚れ)のない鉄ですね。

Q: ステンレスパイプは錆びないか?  
A: 条件・環境により錆びます。錆びにくいですが、錆びない金属ではありません。

Q: SUS(サス)の意味は?                                 
A: Steel Used Stainlessです。

Q: ステンレスの元素記号は?
A: ありません。

Q: SUS304L やSUS316LなどのようにLのつくものは? 
A: Lはローカーボンの意味で、カーボンの含有量を抑えて耐食性を高めた材料です。 カーボン(炭素)は特に溶接後など腐食の原因となります。

Q: ステンレスに磁石はつくか?  
A: フェライト系・マルテンサイト系ステンレス材料は磁性がありますので磁石がつきます。
     一方で、オーステナイト系ステンレス材料は非磁性ですのでつきません。「ステンレスパイプ・鋼管の材質」をご覧下さい。

Q: ステンレスパイプと鉄パイプは同じ重量か? 
A: ステンレスの比重はSUS304で7.93です。鉄は7.87ですので重さはほぼ同じと言えます。

Q: ステンレスは焼入れ処理(熱処理による硬化)が出来るか?
A: 熱処理(焼き入れ、焼戻し)により硬化処理に適したステンレス材料はマルテンサイト系ステンレスです。
     フェライト系(SUS430など)及びオーステナイト系ステンレス(SUS304など)は出来ません。

Q: ステンレスと鉄、熱伝導性の違いは? 
A: ステンレスは熱伝導率が低い材料です。熱が伝わりにくいということ。
     鉄が80w/m・kほどであるのに対して、ステンレスは鋼種によりますが16~26w/m・k程度です。鉄に比べて約1/5から1/3の熱伝導性です。

Q: ステンレスと鉄、導電性の違いは? 
A: ステンレスは電気抵抗が高い材料です。電気を通しにくいということ。 
     鉄の電気抵抗が10~20?mほどであるのに対してステンレスは60~72?mほどになります。

Q: ステンレス材料の価格について相場や指標はあるか? 
A: ステンレス材料の価格は、加工費を一定としても、原料となる、鉄・クロム・ニッケルなど金属原料の相場に影響を受け変動します。 
      LME(London Metal Exchangeロンドン金属取引所)が一般的な指標となります。

品質についてFAQ

■品質について

Q: 合格品の基準はどのように定めますか?
A: 検査方法を含め事前にご提案し、お客様と協議の上、書面や見本などをもって納入仕様書として取り決めさせていただきます。

Q: 外観の基準はどのように定めますか?
A: 測定不可能なもしくは困難な外観の仕様につきましては文章や写真による基準書の作成や限度見本の取り交わしをさせていただきます。

Q: 納入仕様書の作成はしてもらえるのでしょうか?
A: 中国で現地メーカーが作成、弊社が日本語に訳して提出させていただき、お客様に承認(合議印)を頂きます。改定時も同様です。

Q: 日本語で検査書やQC工程図などの品質書類を発行してもらえますか?
A: 弊社にて作成し発行いたします。

Q: 納入荷姿の基準はありますか?
A: 納入荷姿につきましても梱包仕様書を作成し提出させていただきます。

Q: 納入荷姿について個別の要望に対応してもらえますか?
A: お客様のご要望をお伺い、ご相談の上、対応させて頂きます。特別なご要望のない場合は標準的な荷姿にてご提案しております。
     長尺品の梱包での、木枠の薫蒸処理などにも対応いたします。

 
■検査について

Q: 納入前に工場へ出向き、工場の監査や、出荷前検査の立会いを実施することは可能ですか?
A: はい、可能です。日程の調整をさせていただきますので事前にご連絡下さい。

Q: 工場への監査や出荷前検査の立会いの際に通訳の手配は必要ですか?
A: 弊社の担当がご同行し通訳いたしますのでお客様に手配いただく必要は御座いません。

Q: 立会いに出向けない場合、出荷前検査の立会いを貴社にお願いすることはできますか?
A: 特別なご依頼がない限り、出荷前検査初回立会いは無償にて対応いたします。
     特別なご依頼、あるいは毎回の検査立会いについては費用見積りをさせていただきます。検査結果を出荷前にご連絡することも可能です。

Q: 受入検査の結果、不合格品があった場合、通知はいつまでにすればいいですか?
A: 受入検査の実施と不合格品のご連絡は物品の受領後10営業日までにお願いいたします。


■不合格品について

Q: 受入検査の結果、不合格品が発生した場合はどうなりますか?
A: 可能な限りすみやかに代品を納入させていただきます。原因の調査を実施し、その結果と再発防止のための必要な対策を定め書面にて
     ご報告します。対策の内容についてはお客様の承認を得た上で実施いたします。

Q: 不合格品の代品納入はどのくらいの納期がかかりますか?
A: 受入検査で不合格となり、全数ロットアウトの場合は、所要1ヵ月程度の数量について約2週間で代納させて頂きます。緊急に必要な場合は
     分納対応を致します。受入検査合格後、後工程内で発見された少量の不具合品は、事前にご了承を頂いた上で、次回の納入時に積み増し
     納入をお願いする場合がございます。尚、代納にかかる送料は全て弊社負担となります。

Q: 国内に在庫はありますか?
A: 国内での在庫はしておりません。その代わり、中国にて平均所要量1ヶ月分の在庫を確保いたしますので、約2週間での納入が可能です。
※お客様の倉庫にスペースをお借りして在庫を置かせていただくVMI*もご提案させていただいております。

*VMIとは、Vendor Managed Inventory (ベンダー・マネージド・インベントリー) の略で、納入業者が、納品先様との間で取り決めした範囲内で、
適切な在庫レベルと在庫ポリシーを決め、在庫を補給することです。お客様にとって必要な量だけ必要なタイミングで仕入れることができ、無駄な
在庫を抱えずに済むといったメリットがございます。製品が使われるまで一定期間費用請求が発生しませんので、キャッシュフローの改善効果
も期待できます。

Q: 物品がロットアウトで代品納入までの納期を待てない場合、選別や手直しの対応などを国内でお願いできますか?
A: 申し訳ございませんが対応しておりません。エアーによる代品出荷対応などの緊急納入対応をさせていただきます。

Q: 不合格品を選別や手直しするなどして工夫し使用しました。この場合、購入金額の減額をお願いできますか?
A: 特別採用として事前に詳細を確認・協議の上、対応させて頂きます。

Q: 不合格品または過剰納入品が発生した場合、いつまでに引取りをしてもらえますか?
A:別途ご相談の上、ご返却いただく場合と、お客様に廃棄をお願いする場合がございます。処理は20営業日以内までにさせていただきます。
     なお、返却・廃棄にかかる費用は弊社が負担させていただきます。

 
■品質保証について

Q: 納入毎に材料証明書の発行が可能ですか?
A: 可能です。材料証明書をご提出させて頂きます。費用は無償です。

Q: 納入毎にロットの識別がされていますか?
A: 納入毎に材料証明書が発行されており、これによりロットの識別が可能です。

Q: RoHsなど環境規制物質の非含有調査はしていますか?
A: 通常はしておりません。お客様のご要望により対応させて頂きますのでご相談ください。

Q: 非含有証明書の発行はできますか?
A: 第三者評価期間による分析とレポートの発行が可能です。特別なご要望でない限り費用は無償です。

Q: ロットは材料・加工・出荷のいずれでしょうか?ロットの定義を教えて下さい。
A: ロット番号は出荷時の数量に対して定義しておりますので出荷ロットとなります。

Q: 受入検査合格後1年以内に、材料の不良など仕様書との相違による瑕疵が発見され、修理や取替えが必要となった場合の損害について負担はしてもらえますか?
A: 瑕疵責任期間は受入検査後、最長3ヶ月とさせて頂いております。それ以降につきましては、状況により別途お打合させて頂きます。瑕疵責任の
     対象範囲は、弊社納入品を直接使用して製造された加工物に限定し、該当する納入品の販売金額を上限として負担いたします。

ご採用いただいたお客様の評価


(お客様のご意見やご感想を掲載しています)

■ 質問1: 中国製ステンレスパイプ材料のご購入を決定した理由は何でしょうか?

● 価格が安かったからです。他に安価な仕入先を探せませんでした。(資材調達部門)
● 端的に価格が安いので購入を決定しました。以前は日本材を使っていましたが、それに比べてリードタイムが短くなりました。加えて購入ロットも
     小さくできました。
● 値段が安かった、それ以外の理由はないです。(品質保証部門) 


■ 質問2: 価格について、良い点、悪い点をそれぞれご評価下さい。

● 良い点は安い点。材料相場が上がってもある程度まで頑張って吸収してくれる。ロットが小さくなっても価格を維持してくれる。
     悪い点は、距離が遠いのでロットをまとめないと運送コストが合わない点。
● 他社から購入していませんので比較ができないです。(製造部門) 


■ 質問3: 品質について、良い点、悪い点をそれぞれご評価下さい。

● ロット間を見ても品質は安定している点が良い点。形状に関しての不良は記憶なし。悪い点の印象は特になし。
● 特に良い点も悪い点もないです。(製造部門) 


■ 質問4: 品質クレームの対応実績について、経験談を具体的に教えて下さい。

● 溶接部割れの問題がありました。でも代替品がすぐ納入されたので納期問題はおきませんでした。不良の対策はきちんと提示がありその後も
     再発していないので満足しています。日系メーカーでも同じ問題はあります。(品質保証部門)
● 典型的な中国中小民営企業の特長で、品質クレームは恒久対策の考え方が弱いです。管理等も日系企業に比べて大雑把です。クレームの
     原因究明や暫定対策はちゃんとやりますけど恒久対策は指導が必要ですね。(資材調達部門) 
● 全長短で全数ロットアウトがあった。品質管理がないのかと思い正直あきれた。勉強のために人員を派遣してきたことがあったが管理者でなく
     担当者レベルの人だった。品質保証に対して考えがないように思った。


■ 質問5: 納期について、良い点、悪い点をそれぞれ評価下さい。

● 問題ないです。内示に対応してくれていますし、納期遅れもないです。(製造部門) 
● リードタイムは2ヶ月です。納期はちゃんと守ってくれています。(資材調達部門) 


■ 質問6: 納期クレームの対応実績について、経験談を具体的に教えて下さい。

● 納期クレームは記憶にないです。確定注文が内示の3倍になったことがあったが2倍まで対応してくれました。残りは分納でしたがよく対応して
     くれたと思います。(製造部門) 
● 納期クレームの記憶はないです。(資材調達部門) 


■ 質問7: サービス面について、良い点、悪い点をそれぞれ評価下さい。

● 工場見学させてくれるしオープンな点が良い点。不満ではないが、社長以外にNo.2がいないのは不安。
● 社長のやる気を感じます。柔軟に対応してくれるので使いやすいと思います。(資材調達部門) 


■ 質問8: 中国製ステンレスパイプ材料の購入を継続されますか?YESでもNOでもその主な理由を教えて下さい。

● はい、価格は満足しているので他を探すことは考えていません。(製造部門) 
● はい、他社へ変えるには手間もコストもかかるので今の価格が厳しくならない限り変えたくないです。(資材調達部門) 
● はい、品質問題が起こっても責任を持って対応してくれるし、SUSは使用量も多くないので他社は考えていません。

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